動物 アンダースタンド 今では地域猫と呼ばれる彼ら。彼らが町から消えてしまう時は来てしまうのだろうか。 多頭飼育とか飼育放棄などの問題での代表的な動物としてネコは必ずやり玉に挙がる。飼う場合は去勢や避妊が当たり前。わたしも飼いたい気持ちがないわけではない。しかし彼らの魅力は外で気ままな様子で人間との距離を上手く置いたライフスタイルではないだろうか。 わたしが子供のころはもっとたくさんのネコが、親子連れで塀の上を歩いていたりした。近寄ろうとすると直ぐに逃げられたり引っ掛かれたり、ゴミを荒らしたり飼い鳥を襲ったり悪さもたくさんしてしまう。それでもなぜか憎めない、可愛い奴らなのだ。 地域を再活性化する動きがあると彼らは排除の対象になってしまう。わたしの住む町も住宅の建て替えなどが盛んではあるが、景観を損なうという住民の意見から大規模な集合住宅の建設計画は今のところない。マンションが建つとよそから人が引っ越してくる訳で、野良動物を受け入れる心の広い人はごく少数だろう。高齢者が多くいつまでも今のままではいられないとは思う。散歩中の犬と飼い主の後ろからトコトコついていったり、掃除中のおじさんにホウキで体をブラシしてもらったり、そんなネコたちと共存できる町であることを維持したい。